東京の中心部の不動産は高騰が続きますね。円安の影響で海外からの投資マネーも入り込んでるので実需じゃない分庶民にはちょっと迷惑な状況です。最近は、結婚や子育て、リタイアなどをきっかけに郊外へ移住を考える人が多くなっているのも必然だと思います。ネットも普及し、リモートワークも一般化してきており、都心に住むメリットも少なくなりました。また、物価高騰のデメリットや人の多さなどデメリットの方が多くなってきているのが、この流れを後押ししています。
特に自然やアウトドアの好きな方は、湘南エリアへの移住を考える方も多いのではないでしょうか?
私もそんな移住者の一人。東京ど真ん中から、海と山のある葉山に移住して2年になる私が、逗子・葉山エリアへの移住のメリット・デメリットを本音でまとめました。
本記事を通して、逗子・葉山エリアを含む湘南エリアへの移住生活の実態と本音がわかり、自分の生活スタイルに合うかの検討材料にしてみてください。
逗子・葉山移住のメリットと魅力
1.豊かな自然 海と山
葉山は美しい海岸線と青々とした山々に囲まれており、自然環境が豊か。海水浴やサーフィン、ハイキングなど、アウトドア活動をいつでも楽しむことができます。
私は海をメインに考えて逗子・葉山近辺を検討していましたが、実際に移住してみると山も結構身近な存在。
三浦アルプスと呼ばれる仙元山などを含むハイキングコースや大楠山なども登りがいがあります。鳥の鳴き声やトンボや蝶などの昆虫も庭に訪れて自然をいつでも感じられるのが、逗子・葉山の大きな魅力でしょう。
平日は海近くの公営駐車場(葉山公園、長者ヶ崎、立石公園)が無料なので、SUPやカヌーなど荷物の多い海遊びが趣味な人は本当に便利です。しかもとても空いてます。
7〜8月の繁忙期は駐車場が一気に値上がりしてしまい、デメリットになりますが、そのときは三浦半島の南を攻めてもいいかもしれません。
2.閑静で過ごしやすい住宅地
葉山エリアは、別荘地でもあり、また、天皇の御用邸もあり、とても閑静な環境で暮らすことができます。治安の問題などはほとんど聞いたことがありません。自然に囲まれて夜も早い(暗くなるのが)ので、とても静かでゆったりした夜時間を過ごせます。
3.交通の便が、意外とよい
葉山エリアでは、基本的に車移動がメインになります。電車移動も逗子駅まで行けば、JRと京急もあるため、都心へのアクセスも簡単です。羽田空港へは京急一本で辿り着けるので、パイロットやCAさんなども葉山に住まれる方が多いそうです。
JRでは横須賀線の逗子始発で座って通勤可能です。鎌倉に住むよりは逗子がいいという理由の一つでもあります。
さらに久里浜・横須賀方面からの電車も逗子で4両追加連結する場合もあるので、この車両を狙えば始発のようなものです。東京の城南エリア(新宿・品川・東京)あたりならば電車で1時間くらいで行けるので通勤も常識的ではあります。
4.広めの家にまったり住める
逗子・葉山エリアも人気なのでそこそこ高いといえば高いのですが、東京都心部に比べればリーズナブルな物件はあります。一般的な60〜70平米のマンションに住むレベルならは、葉山では100平米の平家庭付き戸建てに住めます。
海見え物件になるとなかなか高額ですが、山エリアは比較的安くて自然も豊富なのでおすすめです。歩きや自転車などで海にもすぐ行けますし。
また、ベランダもいいですが、自然に直接アクセスできる庭は、春夏秋冬をダイレクトに楽しめて満足度高いもの。庭キャンプ・BBQも周りを気にせずできます。
また、DIYなどに挑戦したい人は、庭が作業場になり満足度高いです。
私はウッドデッキ13平米(約8畳)をDIYしました。
業者さんに依頼すると1平米あたり6.5万円程度(材料費込み)で85万円かかるところを30万円くらいの材料費で制作できたのでDIYはなかなかおとくですし、なにしろ作るのも楽しいのでおすすめです。
5.湘南を毎日楽しめる
湘南エリアの東の端っことも言える逗子・葉山エリア。134号線の海沿いを車で走れば、逗子から江ノ島まで空いてれば30分。混んでる祝日は1時間くらいで行けちゃいます。
湘南スタイルという地域雑誌があるほど、湘南は魅力的な場所が多いです。^
湘南エリアの好きな場所に簡単にアクセスできるので、湘南の美味しいお店やショップ、イベントなどを満喫できる拠点になります。日用品などは、横須賀が近いので混まずにサクッと買い物できて便利です。三浦半島も小さいので三崎口のマグロなどへもアクセスできて、湘南プラスアルファも楽しめる拠点といえます。
6.ほどよい人間関係
郊外や田舎では、人間関係が緊密で、すぐに噂が広まるなんてデメリットを上げられるケースがあります。一方、逗子・葉山エリアではそんな狭くて息苦しい感じの人間関係はありません。
元々、別荘地でもあり、また、最近では移住者も多いので、比較的都会に似た距離感を持っている方が多いようです。
とはいえ、街自体もそれほど大きくないので、学校やスーパー、海などでは、顔見知りやお隣さんなどに会えばあいさつを交わしたりします。
東京ではなかなか知り合いに会うこともなかったり、あってもお互いそっとしておくようなさっぱりした距離感ですが、それよりはやや近い程度。
個人的にはもっと近所付き合いとかあるのかなと思っていましたが、逆に物足りないくらい。
逗子・葉山移住のデメリット
1.ゴミの分別がやや細かめ
引っ越し前に不動産屋からゴミの分別冊子をもらいましたが、これが細かい。
燃える、燃えない、白色トレイ、缶、ビン、ペットボトル、枯葉などやや細かい分別ルール。
一番不便なのは、ペットボトルの回収が月2回。コーラ派の我が家はペットボトルの溜まるスピードが早いので毎週にしてほしい。缶は毎週なのでビール派なら問題ないでしょう。
2.保育園はそこそこ激戦区
数年前までは、神奈川県の待機児童ランクで3位。50人ほどの待機児童がいました。
2021年に風の子保育園ができて20人ほどまで減り改善されました。0歳児で入らないと厳しめですね。
幼稚園は途中からでも問題なく入れて、預かりもありますので、3歳以降のお子さんなら移住は全く問題ないと思います。1、2歳児で保育が必須な方は少し待ってから移住するのが良いかと思います。
3.鎌倉〜江ノ島方面の混雑
土日祝、そして夏。湘南の日帰りドライブが多く国道134号の海沿いルートはかなり混雑します。
葉山ICから直進してアクセスできるので江ノ島方面に行きたいときはやや覚悟が必要です。
といっても、小一時間程度の距離なので我慢できなくもないですし、海沿いなので景色を楽しめます。
4.自然災害リスク
葉山町は、海に面したエリアと、山あいのエリアがほとんど、津波と土砂災害の警戒が必要です。
ただ、この100年大きな災害があった記録もなく、関東大震災での災害も葉山町は下山口でちょっと土砂災害があった程度であまり心配しすぎてもという気がします。
関東大震災による横須賀・浦賀地区の土砂災害レポート
https://www.sff.or.jp/content/uploads/H27chiri6103.pdf
万が一の時、すぐ避難場所に行くこと。地震保険に入っておくことでリスクに対処しておくことが重要です。
逗子・葉山移住メリット・デメリットまとめ
移住して2年。
逗子・葉山エリアへの移住は、自然に恵まれた環境でのゆったりした生活や子育てに満足しています。
当たり前ですが、都会的なライフスタイルが好きな人は向きません。
アウトドア、DIY、のんびりといった生活スタイルに大きく変化することを楽しめる人にはぜひおすすめしたいエリアです。
すぐそこに海がある。
散歩、つり、マリンスポーツ、ドライブなどなど気軽に楽しめる逗子・葉山への移住。検討してみてはいかがでしょうか。
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